1年半程度前(2017年4月くらい)に日経平均現物過去チャート分析(過去記事はコチラです)を行いましたが、今回は復習を兼ねて再度過去の値動きをざっくり見ていきつつ、超長期の日経225の値動き予想をしてみたいと思います。
さっそくですが、戦後から今に至るまでのチャートをエリオット波動のサイクル波の次元で示したものです。
・スーパーサイクル2波の下落が終了したと考えられる2011年11月28日までは、日経平均現物日足、それ以降は日経225ミニ先物のデータを使用
・私の波の捉え方として、太平洋戦争後に今の日経平均が構成されてからがスーパーサイクル1波の開始と捉えています。一方何度か言及していますが、多くの方は明治~大正くらいまでをスーパーサイクル1波、大正時代の長く続いた不景気をスーパーサイクル2波、それ以降を3波と考えているようです。今となってはそのほうが正しいのか・・とも思いますが、スーパーサイクル5波が残っているということは、バブル時最高値の39000円を超えてくるという事を意味しているので、あまり大勢に影響はないとしてこのままのカウントで続けています。
・スーパーサイクル2波は、ダブルジグザグ(A-B-C-X-A-B-C)で構成される
・バブル崩壊後最安値は、リーマンショックの混乱真っただ中の2008年10月28日:6994円(この時日経先物は6830円をつけた)ですが、そこがスーパーサイクル2波の終了地点とは捉えていません。
なぜなら、そうするとそこから次の上昇である1波が開始されるはずですが、どう波をカウントしても、重ならない5つの波として構成されないため、エリオット波動のルールから反してしまいます。
よって、スーパーサイクル2波中の最後のサイクルC波はフェイラーボトムを2011年11月につけたとして波を数えています。
・改めてチャートを眺めてみても、バブル時最高点の38957円からの下落がえげつない。わずか2年あまりでサイクルA波の下落によって15000円を割り込んでいる。
・現在の上昇相場であるスーパーサイクル3波中のサイクル1波は、2011年11月から約7年経過している
上に補足事項を示しました。では次にこれまでのエリオット波動の波の数え方がおおよそ正しいとして、長期的な観点で日経225が今後どのように動いていくか、予想図とともに下記に示します。
・現在は、スーパーサイクル3波中のサイクル1波中のプライマリー5波中のインターミディエイト4波と考えており、インターミディエイト4波が終了したのち、インターミディエイト5波による最後の上昇が残されているはずである。ターゲットは27600円くらい。
根拠としてはサイクル1波中のプライマリー3波の値幅:12725円がプライマリー5波の値幅と同じになるとすると、14785円(プライマリー5波開始点)+12725円=27510円となる。
別の見方としては、プライマリー5波中のインターミディエイト3波の値幅:8385円がインターミディエイト5波の値幅と同じになると仮定し、かつインターミディエイト5波のスタート地点を19300円と仮定すると、27680円となる。
したがって27600円前後が強い抵抗帯になると考えられるため。(中期的な予想を検討する別の記事でも取り上げたいと思います。)
・サイクル1波が27600円で終了したとすると、値幅は8105円~27600円の19495円となる。仮にサイクル2波の調整がサイクル1波の値幅の61.8%押しまでいくとすると、15550円がターゲットとなる。
もしも76.4%押しまでいくと、12705円がターゲットとなる。
そこまでいくとなると下落幅15000円の大暴落なので、リーマンショッククラスが来るか、残念ながら大きな戦争が起こってしまうか、というレベルだと思います。
・サイクル2波が終了したのちは、スーパーサイクル3波中のサイクル3波、いわゆるサードオブサードの強い上昇が期待できるはず。ターゲットは、最低でもサイクル1波の上昇幅=サイクル3波の上昇幅と見積もって、35050円となる。
というように予想を書いてみました・・・が、勿論予想通りにいくとは全く思っておらず、かといってポジションをとる限りは、入り口と出口の考え方を持っておかないといけません。
例えばリスクをあらかじめ想定しておくとすると、
・2018年10月につけた24480円で、サイクル1波は終了しており、実はサイクル2波の下落の初動段階にいるかもしれない。この場合は19000円あたりを明確に下回ったら、ロングは必ず損切り。
・来年から再来年にかけて首尾よく27000円を超えてきた場合、ショートをしてもいいが、27600円を出来高を伴って力強く上に抜けた場合、ショートは必ず損切りする。
・万が一、15000円を下回った場合は、恐らく相場はパニックになっていると思うので、一旦様子を見るため手を引く。
恐らく、サイクル2波は乱高下することが予想されます。2020年に大統領選挙がまたありますし、長短金利差がゼロ以下になっているでしょうし、仮に米株が軟調だった場合、量的緩和第四弾(QE4)が行われる可能性もあるでしょう。
超長期的な相場目標としては、小さな波に惑わされず、大きな波に乗る事。2016年、2017年の過ちを繰り返さず、何とかスーパーサイクル3波中のサイクル3波の上昇でホールドすることです。