定点観測点から見た日経平均の今後(短期的な目線 ’18 9/24)

日経平均が久しぶりに23000円を突破し、昨年秋から年初にかけての大相場の再来を期待する声が高まっています。

定点観測点からみて、今回の上昇の持続性や不安点を考えてみました。

1.米国長短金利差

20180924_長短金利差

米国10年債利回りと2年債利回りの差異を示す長短金利差に関しては、昨年からよく課題として挙げられているのを目にします。

確かに右肩下がりであることは間違いないですが、0を下回るいわゆる逆転現象に至るまでにはまだ時間的猶予がありそうです。

更に、以前こちらの記事で詳細に検討したことがありますが、長短金利差が0を下回った後に、相場は一旦調整するものの、その後バブルのような比較的長い上昇相場が来る事が想定できるので、

これらの点から長短金利差は買い方にとって都合のいい情報であると言えそうです。

2.裁定買い残

裁定買い残_20180924

裁定買い残は、毎週木曜日に前週分の情報が初めて分かる点が残念ではありますが、マクロ的に見ると、急落の兆候を感じ取るのに信頼できるものだと考えています。

現状ではこの数年の最低レベル(1兆5千億円程度)であるため、急落の心配はほとんどないように見えますが、この2週間の暴騰で23000円を超えてきているため、今週発表される裁定買い残は大幅に増えている可能性もあるため、やや注意といったところでしょうか。

今年の1月からの暴落時のように、裁定買い残は3兆円を超えてくると強力な売り圧力をもたらすようですが、さすがに3兆円はまだ遠いように見えるため、調整はあっても暴落の危険性はなさそうです。

3.空売り比率

空売り比率_20180924

上のグラフは毎日発表される空売り比率に対して、前後合わせて5日間の平均をとったものと、日経平均先物を重ね合わせたグラフです。(毎日の空売り比率をプロットすると、ノイズっぽく見えて見づらく、トレンドを見るためには平均をとったほうが都合よかったため)

この半年間空売り比率は40~45%を往来しているケースが多かったですが、ここ最近は40%を切ってきており、先週末は35%と約1年ぶりに低い数字でした。

グラフを見ても分かる通り、空売り比率は高ければ、時間をおいて日経平均は上がり、空売り比率が低ければ、時間をおいて日経平均は下がるという傾向にあるため、

現在のように空売り比率が大きく低下してきつつあるのは、黄色信号だと言えそうです。

4.ダウ輸送株指数

20180924_日足

(出典:StockCharts.com)

アメリカ株独り勝ち状況がずっと続いている昨今、先行性のあるこのダウ輸送株やハイイールド債も強いです。文句をつけるとしたら、MACDが下向きなくらいか?

いつかは調整するんでしょうが、調整する時には今よりも高いかもしれないという恐怖心が、ここ最近の米国株ブームを支えているんだと思います。

5.銅

20180924_日足

(出典:StockCharts.com)

銅先物価格も景気の先行性を示すとよく聞きます。上海指数と同じように下落傾向でしたが、先週くらいから大陽線です。まだまだ移動平均線が下向きなので全然安心はできないですが、明るい兆しです。

まとめ

このように一つずつ見ていくと、短期的な調整はあったとしても、暴落が起こりそうな予兆はなさそうに見えます。

やはり日本株は、日銀、年金による一定の買い需要が常にあり続けているのか大きいのでしょうか。そうはいっても個人は基本売り姿勢なので、一体誰が得しているのかさっぱりです。

アメリカ株にしても日本株にしても、このまま上昇していって持たざる恐怖が全体を支配しかけた時に、2008年や2015年の暴落がやってきて、買っている個人は「やってられるかっ」ってなるのでしょうか。

アメリカの大型高配当株に連続投資してもいいのですが、それだとレバレッジを聞かせた投機をする余力がなくなるので、どうしようか悩ましいこの頃です。

スポンサーリンク
レクタングル大
レクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル大