長短金利差が順調にゼロに向かっているやら、2015年夏から冬にかけての値動きに近いやら、きな臭い香りはするものの、
私は2016年~2017年にかけて、暴落にベットしてはずしまくったため、あまり信用できません。
そうこうしてるうちに、ほとんど軍資金がなかったのでどうしようもなかったですが、2018年2月以降の暴落をただ見ているだけだったのは残念でした。
2月、8月、9月はショートで勝ちやすいというのは、これからも覚えておきたい重要ポイントです。
人によって、ショートが得意な人、ロングが得意な人、両方とれる人、往復びんたされる人、いろいろだと思いますが、
自分に都合のいい情報だけを信じる、都合の悪い情報は見て見ぬフリをして、一方向にベットするのは危険です。
木を見て森を見ずにならず、バランスを考えながら全体を俯瞰する事を心掛けること、「心はいつも真ん中に」
です。すごく良い表現だと思いましたが、これをルールに書いているツイッターの暴有名人は、全くと言っていいほどこれを守れていないようです。その心境、すごく共感できます。。。
今回は、いくつか定点観測点を挙げたいと思います。メインは長短金利差に関するものです。
長短金利差に関する考察は、以前どっかで記事にしたと思いますが、今回はもう少し突っ込んでグラフを眺めてつつ考えてみました。
まず以下に示す図は、2018年7月17日時点の米国10年債、2年債利回りとその差異に関してです。
青線10年債利回りが、2018年2月以降上昇にブレーキがかかり、それどころか夏頃から低下してきています。
一方で、橙線2年債利回りは順調に上昇しており、その結果として、灰色の利回り差異は減少しているのが見て取れます。
今の傾きだと、早ければ2018年中に利回りがゼロになってしまいかねないです。
次に以下に示す図は、利回り差異と日経平均株価に関して、1998年以降の推移を示したものです。
このように、過去2回(ITバブル崩壊:2000年とリーマンショック:2008年)に長短金利差がゼロになった後に、景気後退し株価が大きく下がったのは周知のとおりですが、
今回は上記に加えて、もう少し細かいところまで見てみますと・・・
時系列として、赤破線部において、一旦長短金利差がゼロになり、直後に緑破線部において、株価は下落している事が分かります。
そして重要なことは、その後に、黒破線部の付近で一度株価が持ち直している点が伺えます。
2007年の急落直前は、黒破線部において、持ち直すどころか高値更新しているようです。
黒破線部の後は、周知のとおり、2000年はITバブル崩壊、2008年はサブプライムローンショック、リーマンショックからの景気後退に繋がっています。
つまりまとめますと、
長短金利差がゼロになった直後、株価は一旦それなりの規模で下がります。
しかしながらそのまま下がり続けるのではなく、下がったのちに大きくリバウンド、または高値更新し、それが終わったのちに、景気後退を伴う本格的な下落が来るという事です。
勿論、次の長短金利差ゼロになった後に同じことが起こるかどうか分かりません。
・そもそも米国の金利政策がうまく機能し、かつ景気がより一層拡大していくことで、10年債利回りと2年債利回りが共に緩やかに上昇し、今後しばらく長短金利差がゼロにならない。
・長短金利差がゼロになった辺りで、中国、米国の債務高から起因するショックと言われるほどの暴落が起きる
・第三次世界大戦で金融市場はめちゃくちゃになる
など、将来は何が起こるか分かりませし、誰しもが待機資金が多く、暴落を待ち望んでいる限り、更に景気拡大が10年以上伸びるということもあり得る話なんだと思います。
次に長短金利差以外の定点観測点を少しだけ見てみますと・・・
まずハイイールド債↓
高値安定って感じです。200日線が徐々にフラット化しているのは気になりますが。
次にダウ輸送株指数↓
先日まで50日線を割り込んでおり、200日線を下回るかどうかという所だったと思いますが、現在は持ち直しています。こちらは200日線の傾きもまだまだプラスですので、余裕がありそうです。
ハイイールド債、ダウ輸送株ともに、先行指標として挙げられていますが、これらに関して200日線がフラット化、または傾きがマイナスになったり、50日線、200日線を安定して下回るということが無ければ、もうしばらく株価の暴落はないのではと考えられます。
その一方で・・・
銅先物↓
最近はこの銅先物が下落しているのを懸念する声が見られます。まぁ下がる材料を探しているだけとも受け取れますが、確かに銅はハイテク製品によく使われる部材なので、半導体とともに、景気の先行指標という見方は出来るのだと思います。
このチャートを見ると、200日線は完全に下向きになっていますし、ここから速やかに大きくリバウンドしてくれないと危険な雰囲気です。
日経平均株価の先行指標が、米国ハイイールド債、ダウ輸送株指数であるのに対して、
銅先物や半導体指数は世界全体の景気の先行指標なのかもしれません。ほとんど同じ意味ともとれます。
後日、定点観測点として見てきた「裁定買い残、空売り比率、その他」などもグラフとして残そうと思います。
今回は、主に長短金利差がゼロになった後の、日経平均株価に関する時系列推移について調べた記事でした。
以上です。