日経ミニ先物エリオット波動シナリオ考察と中長期展望(’18 5/20)

時間的にも精神的にも落ち着きを取り戻してきたので、エリオット波動分析についてもう一度、

ゼロから出来るだけ先入観なしにシナリオを考えていこうかと思います。

遡って考えたいのは、2011年11月以降です。

その前に頭の整理のため、おさらいをしておくと

戦後日本の株式市場が復活、かつ今の日経平均株価に相当する指数が生まれた時から、1989年12月の38957円に至る上昇をスーパーサイクル1波と考えました。

(※明治維新後?から大正初期?までをスーパーサイクル1波、大正~昭和初期?までの長い不況をスーパーサイクル2波、その後の上昇をスーパーサイクル3波と捉える考え方もあるようです。というかそっちの方が一般的かもしれませんが、個人的に納得しきれなかったので上記の考え方をとることにしています。)

スーパーサイクル2波①

また1989年12月~2011年11月までの下落(いわゆる失われた20年と言われている期間、ITバブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災などが起こった)をスーパーサイクル2波と考えました。

したがって2011年11月、アベノミクス相場が始まる約1年前から現在も続いている上昇相場をスーパーサイクル3波による上昇と捉えています。

2011年11月までのスーパーサイクル2波による下落と、そこからスーパーサイクル3波の上昇が始まった事に関しては、過去に書いた記事(こちらを参照)と考え方は変わりません。

しかしながらスーパーサイクル3波中のサイクル1波の考え方について、当初想定していたものが完全に破綻してしまっているので、再考したいと思います。

過去記事はこちら①こちら②ですが、近いうちにコメント追加して分かるようにしておきます。誤った内容も後で振り返る上で、自分が当時どう考えていたかを残しておくことは大事だと思いますので、消さないつもりです。

☆2011年11月スタートのサイクル1波について

◎これまで考えていたシナリオ

中長期分析_20180519_4

これまで考えていたシナリオは、2011年11月からスタートしたサイクル1波は、2015年6月24日にプライマリー5波までを完了し、20955円をつけて終了したと考え、

更にその後スタートしたサイクル2波は、2016年6月24日(ブレグジット)でプライマリーA波が完了、その後プライマリーA波の始点である20955円を超えずに完了し、そこからプライマリーC波の下落がやってくると想定していました。

しかし現実は全く異なっており、当初プライマリーB波と想定していた上昇は、20955円どころか、24000円を超えてきて、かつ衝撃波と言われる非常に勢いのある波が数多く見て取れます。

本来、B波はいったりきたりする、弱々しい波になる場合が圧倒的に多いため、現在の動きと大きく矛盾すると言わざるを得ず、シナリオを考え直す必要があります。

そこで今回新たにこれまでの考え方に変わる、2パターンのシナリオを考えました。

◎新たに考えるシナリオその1

中長期分析_20180519_1

上記に図示しましたが、このシナリオその1は、当初考えていたものと決定的に異なります。

元々、2015年6月24日の20955円でプライマリー5波まで完了したと考えていたのに対いて、このシナリオ1は、その時点ではまだプライマリー3波まで終了しただけであると変更しました。

従って、その後のチャイナショック(2015年8月)資源安に伴う世界的な株安(2016年2月)、ブレグジット(2016年6月)の一連の下落は、プライマリー4波だと考えることが出来ます。

そしてプライマリー4波は2016年6月24日の14785円で終了し、そこからはプライマリー5波による強力な上昇がスタートしたと想定します。

このプライマリー5波の上昇が、当面の高値をつけた2018年1月23日の24165円で終了したかどうかは、今後考えるとして(※現段階では終了しておらず、更なる上昇が今後1年以内くらいに24165円を超えてくる可能性が高いと予想していますが)、

シナリオその1の大枠は上記の通りです。

一方で、もう一つ、可能性が高いと考えられるシナリオも想定できます。

◎新たに考えるシナリオその2

中長期分析_20180519_2

こちらのシナリオは、当初想定していたシナリオとサイクル1波に関しては全く同様で、2015年6月24日で完了しています。

ただしその後のサイクル2波の考え方が異なっており、サイクル2波の下落は2016年6月24日の14785円で完了しており、そこからはサイクル3波による上昇がスタートしていると想定しました。

一般的にエリオット波動では、第3波の上昇または下落が最も勢いがあり、値幅も大きくなると考えられているため、その考え方に対しては本シナリオは合理的であると思えます。

それでは今回示した二つのシナリオに関して、現時点でどちらのほうが可能性が高いと言えるでしょうか。

これについて、分からないというのが正直なところです。

が、自分の希望的観測を込めて、メインとするシナリオは上記のその1と決めました。

その理由について、なぜシナリオその2としなかったかを以下に示しますと・・

①サイクル2波の期間が短すぎる

波の形としては、プライマリA波~C波にいたるまで、ジグザグともフラットとも両方にみてとれますが、納得のいく綺麗な形をしているものの、2015年6月~2016年6月までと期間がちょうど1年しかなく、一般的にはサイクルの時間規模の波は5年程度であるという考え方と少し異なってしまいます

しかし注意しないといけないのは、1年だろうが半年で終わろうが、絶対そうなってはいけないというわけではないので、この理由によって決定的にシナリオが破綻しているわけではありません。

②サイクル2波の値幅がちょっと足りない

サイクル2波は、サイクル1波の上昇を調整する波だと位置づけられ、一般的にサイクル2波は深いところまで調整すると考えられているようです。どの程度かというと、フィボナッチの考え方から最も妥当だとされているのが、サイクル1波の値幅に対する61.8%押しで、深ければ76.4%、浅ければ50%程度がよくあるパターンと言われています

今回の場合どうかというと、サイクル1波は8105円~20955円までの値幅12850円でした。またサイクル2波は20955円~14785円までの値幅、6170円でした。

よって1波の値幅に対する2波の値幅の割合は48%と、50%にぎりぎり届かないというものになりました。

48%は50%の近傍だから、50%と見なしてしまっても問題ないと言ってしまえるかどうかがよく分からないのですが、やはり少し値幅が足りないと考えてしまいます。

勿論、絶対そうなってはならないというわけではなく、場合によっては23.6%押しで2波が終わる事もありえますが、、確率の問題なのかもしれません。

ただ、雰囲気としてはブレグジットに至るあの下落は、サイクル2波というよりももう一段階、時間規模の小さい下落だったのではないかなぁと思っています。

③米国の景気拡大が約10年程度続いており、近いうちに相当の規模の調整がある(可能性が高い)

これはそもそも、エリオット・フィボナッチのテクニカルの問題ですらないのですが、高い高いと言われている米株もいつかは調整するのが当たり前で、そうなると世界の景気敏感株たる日本株は影響大です。

たしかにITバブル崩壊や、リーマンショッククラスの値幅50%の大暴落があるかどうかまでは分かりませんが、仮に米株が30%調整したとすると、日本株は50%以上下落する可能性は大いにあると思います。

その兆候としては、米債利回りの長短金利差が挙げられます。現状では10年債利回りと2年債利回りの差異はゼロ以上を保っているため、すぐに暴落するわけではないと思いますが、過去の暴落の経験上、2020年前後は危ないのではないでしょうか。

したがって、上記シナリオその2のように、サイクル3波が始まっているとする考え方は少し怪しいのではと考えます。

勿論、米株暴落に伴う日本株の下げが、シナリオその2におけるサイクル3波中のプライマリー2波であるという可能性もあるとは思うのですが、

だとすれば、調整が長期化するのではないかと推定されるため、上記②の理由とは逆で、プライマリーの時間規模の調整では済まされない気がしています。

というわけで、現状私が考えているメインシナリオは、サイクル1波中のプライマリー5波による上昇過程で、その中のインターミディエイト4波の調整途中か、あるいはインターミディエイト5波の上昇がスタートしているか、どちらかであるとしました。

次回は、サイクル1波中のプライマリー5波に焦点を当てて、もっと時間規模の短い波の観点から考えようと思います。

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