定点観測点(アメリカ長短金利差)と日経平均の関連性考察⑤

ツイッターや各掲示板をウロウロしていると、「ショート(空売り)は難しい」という記述をよく目にします。

エリオット波動の基本原理を勉強すると確かにそうだなと思います。

1波~5波の推進波、A~C波の調整波を1セットとして、ずっと調整を交えながらも上昇し続ける原理だからです。

(※グランドスーパーサイクルの調整波(100年以上の下落)が生じている時代に生まれてきたらどうしようもないですが)

私としては個人的には資金が尽きたどころか負債しか残っていない状況ですが、家族全体で見ると投資に回せるお金はあるので、そのお金はロングの長期投資にしたいと考えています。

でも・・・ダウが2万6千ドルを超えて、日経が24000円に到達しそうな今この時期に長期のロングが出来るかというと、どうしても出来ないんです。

なので、2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショックのような大きな調整が起こるのを待つしかありません。

いや、いっそのことショートで収益化できないか!?とショートを繰り返して穴の毛まで抜かれてしまっております。

何か暴落の兆候を示す材料はないものかと調べると、これまでも挙げたような定点観測点が重要であるようです。

ダウ輸送株、ハイイールド債、投資主体別売買動向、裁定買い残、金、200日 60日移動平均線、空売り比率などなど

裁定買い残は、暴落の可能性が出てくる一つの目安とされる3兆5千億まであと一歩に迫ったものの、他の定点観測点は残念ながら堅調そのものですね。

ですが、定点観測点に加えたい指標として、暴落の足音が近づいてきていることを表すものがあります。

それはアメリカ国債の長短金利差です。

具体的には、10年債利回りと2年債利回りの差異をとろうと思います。2年債ではなく3か月債などを使う場合もあるようですが。

今回は米国債長短金利差と日経平均の関連性を調べてみました。

初めに結論からいいますと、非常に残念ではありますが、暴落は徐々に近づいては来ているものの、差し迫っているというほどではないようです。

それではまず、米国債10年債利回りと2年債利回りの時系列データを見てみましょう。

長短金利差説明1

上図は1978年から現在(2018年1月28日)までの10年債、2年債利回りの推移です。

こうして見みてみると、アメリカの政策金利次第で上下しつつも、1982年くらいからずっと下がり続けています。日本のバブル崩壊後の株価チャートみたいですね。

恐らくはアメリカの国力・GDPが上がってくると、国債の利回りは下がる(国債価格は上昇)物なのだと思います。銀行や機関投資家が安全な金融商品である国債を買ったからでしょうか。

今回はITバブル崩壊とリーマンショック~現在までに焦点を当てたいので、もう少し図と拡大して1998年以降のみ示します。

長短金利差説明2

基本的な動きとして10年債利回りに対して2年債利回りは低くなっています。普通に考えてもその国がつぶれてしまうような危険性がなければ、長く債権を保持するほうが大きなリターンを得られて当然ということでしょう。

しかしながら1998年以降でいると、過去に2回、10年債に対して2年債利回りのほうが高くなった事があります。下図に赤破線でマーキングしました。

長短金利差説明4

一つ目は2000年を過ぎたときの、ITバブルと言われたときで、日経平均もこの時は2万円を回復して大いに沸いたらしいですね。

二つ目はサブプライムローン崩壊前で、日経平均は小泉首相の郵政解散から18000円をこえるまで上昇した時です。

つまり株価指数が株価が上昇して高値をつけた時に長短金利の逆転が起きているわけです。

私は知識がないので、だったらFRBが政策金利を上げなきゃいいのでは、とか思ってしまいましたが、そうするとインフレになってしまうんですね。

今の日本の雰囲気、報道を見ていると、何をやってもインフレは起こらないのではと勘違いしてしまうのですが、日本以外の国は正しい政策をとらないとインフレになって庶民が困ってしまうのだと思います。

では次に長短金利差自体と、比較対象として日経平均株価指数を合わせてグラフ化したものを示します。

長短金利差説明3

オレンジの線が長短金利差、青線が日経平均株価終値です。このグラフを見てまず感じるのは、長短金利差と日経平均は逆相関になっているということですね。(※1995年より以前は逆相関になっていないことも多いので注意)

先ほど赤破線で示した期間(一つ目:2000年前後、二つ目:2007年前後)に着目しますと、

2000年の時は日経平均が高値をつけたとほぼ同時に長短金利差がマイナスに転じて、その後2003年にかけて8000円を割り込むまでに至りました。

また2007年の時は、長短金利差は2005年末にマイナスに転じたのに対して、日経平均が高値をとったのは2007年夏ですので、約1年半株価は堅調だったわけです。

株価が高値をとった半年後、サブプライムローン問題が起こり、リーマンショックに繋がります。

で、今はどうなの?いつ暴落するの? と考えてみました。

確かに長短金利差は2014年から単調減少し、現在+0.55%まで下がってきてはいます。

ですが、今回振り返った過去2回は、いずれも長短金利がマイナスに転じてから高値をとり、その後暴落になっています。

しかも長短金利は下がってきているとはいえ、微速前進という感じなので、このペースだと2018年の10月くらいにならないと長短金利がマイナスになりません。

つまり、過去2回の長短金利差逆転のケースと、現在の金利を踏まえて考えた結果、

暴落は早くて2018年秋、遅ければ2020年夏

という事になってしまいました。

勿論、今回が過去2回とは異なるケースになるかもしれませんが、

現在、ダウ輸送株、ハイイールド債、ラッセル2000がこれだけ堅調ということを踏まえると、

2018年は暴落は起こらない可能性は高いかもしれません。

スポンサーリンク
レクタングル大
レクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル大