前回投稿でダブルスリー(フラット+X波+フラット)で構成されるスーパーサイクル2波において、一つ目のフラットまでを見てきました。
引き続きX波から二つ目のフラットを見ていきます・・・が、この二つ目のフラットは一つ目と違い単純にはいかないようです。
確認としてスーパーサイクル2波の全体波形を示します。
X波~サイクルA波(ダブルスリー後半)分析
1回目のフラットが終了した直後のX波から、2回目のフラットのサイクルA波にかけての波動分析したものを以下の図に示します。
今回はインターミディエイトの波動は省略しました。
特に二つ目のフラットのサイクルA波は綺麗な5つの重ならない波動がみてとれたので、問題ないと思います。また5つめの波(インターミディエイト)はダイアゴナルトライアングルのようです。
一方その前のX波ですが、X波は一般的に3波動の調整波となるようです。
ということはジグザグやフラットになるってことなんでしょうか。
ただよく分からないのが、自分でX波と解釈していて何だという話ですが、このX波はあきらかに重ならない5つの波動が出ているように見えます。
これを無理やり3波動のジグザグと解釈してもいいのだろうかと初めは悩んだのですが・・・
あまり気にしないことにしました。
「ココは間違いなくB波なんだけど、5つの波動と見て取れる・・・だけど辻褄が合わないから3波動の調整波とする」
なんてことは他の方の分析を見ていても日常茶飯事のようです。
X波による上昇は2000年4月、高値20833円(ITバブル)で終了し、そこからのサイクルA波の下落は2003年4月、7603円(値幅:13230円)をつけて終了しました。
日経平均株価は最高値38957円から約13年かけて5分の1の株価になっちゃったんですね。
このX波による高値をつけたときは、ITバブルと言われているそうですが、この時の高値20833円を2015年6月に抜き去ります。
でも一方でドル建て日経平均は高値更新してないみたいです。このドル建て日経平均をエリオット波動分析してみたら面白いかもしれないです。
サイクルB波(ダブルスリー後半)分析
次はサイクルB波の「戻り」です。分析図を以下に示します。
このサイクルB波はフラット:プライマリーA(3波動)ープライマリーB(3波動)ープライマリーC(5波動)になっているようです。
またここでもトライアングル(プライマリーB波)とダイアゴナルトライアングル(プライマリーC波中インターミディエイト5波)が見て取れます。
このサイクルB波の上昇は小泉内閣で郵政解散した時のものです。最終的には2007年2月に18300円をつけて終了します。この時は誰しもバブル後の長い下落は終わったと思ったでしょうね・・・。
サイクルC波(ダブルスリー後半)分析
続いてサイクルC波の分析です。これがスーパーサイクル2波の最終波です。
いわゆるリーマンショックによる下落と東日本大震災による下落がありました。他にもまだありそうですが。
リーマンショックの時は私が就職活動ー入社した時なので、強く記憶に残っています。
運よくリーマンショック直前で内定がもらえ、かつ内定取り消しにはなりませんでしたが、私が勤める会社は一つ下の学年の採用が前年の3分の1以下でした。
そして私の入社直後は、事業所が製造する日のほうが少ないくらいで、一時休業だらけの惨状。
スーパーサイクル2波が終了したと判断したのは、さすがにあの時のような不景気は10年に2回も起こらないだろうという感覚が理由でもあります。(今は今で不景気以上の問題があるようですが・・・)
さらにこのサイクルC波はスーパーサイクル2波の中で一番波動の解釈が難しかったです。以下に分析結果を示します。
C波ですから、重ならない5つの波動か、A~E波(全て3波動)のダイアゴナルトライアングルのどちらかとなります。
プライマリー1波とプライマリー4波は一応、重ならないと考えることが出来そうだったので、サイクルC波は5波動と捉えました。
そして普通に考えたらリーマンショック時の最安値:6994円までをサイクルC波としたい所なのですが・・・
そこまでをサイクルC波とすると、調整波スーパーサイクル2波が終了なので、そこからは5波動で上昇することになるのですが、
以下の図に示すようにリーマンショック直後の乱高下があったせいで、どうやっても5波動構成にとることができません。
したがって、このサイクルC波の最安値は2008年10月の6994円なのですが、サイクルC波の終了地点としては、リーマンショック最安値の次に安い、2011年11月25日:8135円と判断しました。
じゃあ、5つ目の波動が3波の終了地点を超えなくてもいいの?という話になりますよね。
色々とサイトで勉強していると、「フェイラ」というものがあるらしく、必ずしも超えなくてもよいようです。
しかし今まで自分で波動を分析してきた中でも、これは初めて?な気がするので確率は低い例外という事になるのだと思いおます。
またもう一つ注目点として、8135円を安値とすると、ITバブル崩壊後のサイクルA波の安値7603円よりも高いことになりますが、それも大丈夫かと疑問を持ったのですが、
フラットについてはA波の終了点をC波の終了点が超えないことはよくある(サイトに図がいっぱい乗っている)ようなので、問題なさそうです。
とにかく、2011年11月の安値8135円をサイクルC波、つまりスーパーサイクル2波の終点と捉えると、その後の上昇は重ならない5つの波と判断できるので、矛盾なく分析出来ます。
まとめ
①調整波(2波、4波、A波、B波)は基本的には3波動になることが多いが、ダブルスリーと言われるX波を挟んで3波動が二つ連続することがある。
②X波は一般的に3波動で構成されるが、今回の分析では明らかに重ならない5つの波動になってしまっている。
③二つ目のフラットのサイクルC波は、5波動で構成されると判断したが、5つめの波が3つめの波を超えることなく終了する、イレギュラートップだった。これは確率的には低いようであるが、波動として成立する。
ようやくスーパーサイクル2波の分析を終えました。途中波動の捉え方が難しい個所もありましたが、全体的にはすんなりいけたように思います。やはりそれは「後講釈」だから出来る事ですね。
いよいよスーパーサイクル3波、現在進行形の波動を分析してきたいと思います。
次回投稿に続きます。